【2025年度版】バチ抜けカレンダー(東京湾編)
2025年度バチ抜けカレンダー(東京湾) 【1月】バチ抜けの開幕:一部河川で大型を狙える 【2月】バチ抜けの最盛期:全河川で数釣りを楽しめる 【3月】河川のバチ抜けが終わり、運河のバチ抜けへ
1月になると急にソワソワし始めるシーバスアングラーも多いのではないでしょうか?そう、待ちに待った「バチ抜けシーズン」の到来ですね!
バチ抜けとは、イソメやゴカイが産卵のために砂地から出てくる現象(時には海面を覆いつくす ”バチソーメン" 状態もあります)を指し、12月の産卵で体力を失ったシーバスにとっては体力を使わずに栄養補給ができる絶好のチャンスであり、バチ抜けが始まれば多くのシーバスがバチを偏食する傾向にあります。
そんなシーバスたちを狙って釣る「バチパターン」は初心者でも釣れる可能性が高く、毎年多くのシーバスアングラーを釣り場でみかける時期でもありますが、地合いが一瞬しかない(タイミングが非常にシビア)ため中々思うように釣れないという方もいらっしゃると思います。
そこで、毎年恒例の企画「バチ抜け予想」をカレンダー形式にしておきますので、是非釣行する際の参考にしていただければと思います。
1月は一部河川で大型を狙える
1月のバチ抜けは、特に大型河川(荒川、旧江戸川、中川、鶴見川)から始まる傾向にあります。(後述しますが、多摩川や隅田川は2月からスタートです)
1月で気を付けないといけないこととしては、”必ずしもバチ抜けを目視確認できる訳ではない” ということです。この時期はバチ抜けする量がそれほど多くないため起きる現象ではあるのですが、シーバスは既にバチを意識していることが多くありますので少しレンジを変えて攻める必要があります。
これを「底バチパターン」などとも言う状態ではありますが、しかし、そういった場合でも表層から10cm~50cmを攻める、または中層を攻める、ボトム付近を攻めるなど多様な攻め方で攻略しましょう。(特にボトムが有効です。ハゼを捕食しているシーバスも狙うことができるため)
数こそ出ないものの、初めの方は大型の個体が狙えるチャンスになりますので、是非厚着をしてシーバスを狙ってみましょう!
2月は全河川のバチ抜け最盛期!数釣りのチャンス!
2月になると、徐々に気温や気候が安定してくることもあり、急な寒波が来ない限りほぼ全ての河川でバチ抜けが起きます。また、一部の運河でもバチ抜けが起きるので、色々な釣り場巡りをし始めることも出来るようになりますね!
2月になると河川のバチ抜けは最盛期を迎え、1月に産卵をした個体も含め数釣りが狙えるシーズンになります。ただ、この時期になるとサイズを狙って釣るのは難しく、逆にサイズを狙うのであればディープエリアでコノシロが溜まる場所を狙うような釣りなども有効になってきます。(かなりマニアックな釣りになります。)
3月は河川のバチ抜けが終わり、運河のバチ抜けにシフト
3月の後半に入ると河川バチが一段落し、これ以降は運河周りでのバチ抜けがメインになります。バチの種類も1月の10cm~15cmほどもある長いバチ(長バチや河川バチなどともいう)から、くるくるバチやトリックバチなどとも呼ばれる小型のバチが発生するようになります。
運河周りの釣りはよりシビアな釣りになってきますが
バチ抜けで釣りたいならこれだけは持っていきたいルアーBest4
年々多くの商品が登場するバチ抜けルアーの中から、実績のあるルアーを4つピックアップしました。
1位. Pickup ノガレ120f
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現在、バチ抜けNo.1ルアーとしても名高いノガレ。現在もその人気、実力は共にNo.1の結果を出しています。飛距離こそ物足りませんが、波風があまりない日や魚が岸際に寄っている状況であれば持っているか持っていないかで釣果は雲泥の差です。使い方についてはノガレで圧倒的な釣果を叩き出すセンメイ氏に書いていただいた解説は目を通しておきましょう!
2位. フィール150SG
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1月から2月は特に強風が吹き荒れることも多く、その中でも結果を出したいのであれば "比較的重量のあるルアー" でボトムをしっかりトレースすることが攻略の糸口!だからこそ推したい一品がPazdesignから発売されている「フィール150SG」です。
人気は120mmの方があるように思いますが、120SGでも10gしかないため、強風の場合や魚が沈んでいるケースでは150SGの方が圧倒的に強い!他のシンペンにはない、絶妙なサイズと重量のバランスが本当に頼もしい限りです。
フィール150SGが強いシチュエーションで言えば、以前はローリングベイトが代表格でした。ただ、やはりアクションやシルエットから言えばバチに対しては少しオーバーなため、今ではもっぱらフィール150SGばかり使うようになったほどの釣果を出してくれたルアーです。
3位. Daiwa ヒソカ120f
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ノガレで釣れない、釣り辛い状況をカバーしてくれるのがダイワから発売されているヒソカ。重量の割に飛距離はそれほどでもありませんが、風に強い点はかなり好印象。ダウンに入れてもほとんどロールしかしないため、河川の強い流れの中でもしっかりと魚を誘うことが出来ます。
使い方についてはバチ抜けの基本の通り、センメイ氏に書いていただいた解説は目を通しておきましょう。
4位. エクリプス バロール90/130
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圧倒的な飛距離、それは河川において間違いなく釣れるキーワード。それを体現しているのがエクリプスから発売されている「バロール」です。
サイズは90mmと130mmの2つありますが、人気は130mmの方があるもののおすすめは90mm。
バチ抜けの実績はもちろんのこと、バチ抜けが不発の際にアミパターンにも対応できるため90mmの推奨しています。とは言え、中々入手が難しいルアーになるため130mmも見かけたら即買いで間違いありません!使い方についてはバチ抜けの基本の通り、バロールの生みの親でもある前田プロのありがたい解説がピッタリです。
バチ抜けを知らない、バチ抜けで釣りたい人に向けたFAQ
Q. バチ抜けとは?
バチとは、多毛類に分類されるイソメやゴカイ類などの通称で、多くの魚類が捕食するため釣り餌としても馴染みがあるでしょう。そんなバチは、通常砂や泥地などで生活する底生動物として知られていますが、産卵期になると巣穴から飛び出し、時に水面を覆いつくすほど一斉に産卵行動を起こします。
これが、俗にいう「バチ抜け」と呼ばれる現象です。
このバチ抜けが起きると、魚たちは待っているだけでも餌が口に飛び込んでくる状態となり、異常なほど偏食をします。だからこそ、多くの釣り人が「バチ抜けパターン」などと呼び、バチを偏食する魚をターゲットに様々な釣り方が考案されてきました。
Q. バチ抜けするシーズンとは?
バチの産卵期は一般的に11月から翌年の4月頃までと言われており、夜間になると河口付近で群れて泳ぐ姿がみられます。なお、産卵が終わると成体は死亡してしまいます。
そんなバチには「河川バチ(長バチ)」「港湾バチ」「クルクルバチ(トリックバチ)」と呼ばれる3つの種類があり、それぞれで微妙にバチ抜けするシーズンや場所が異なります。そのため、例年しっかり調査していないと折角釣りに行ってもバチ抜けが一切起きず、結果として全く釣れないこともありますよね?
だからこそ、バチ抜けの釣りには情報収集が欠かせません。
Q. バチ抜けする時間とは?
バチ抜けは満潮の頂上付近から発生しますが、その時はあくまでもバチが巣穴から徐々に浮上してくるタイミングです。それが満潮から1時間半ほどして潮が効き始めたあたりで遊泳力のないバチが表層付近で捕食されています。
つまり、バチ抜けが起きたばかりの満潮1時間前後は「底を狙い」、そこから徐々にレンジを上げていくと釣果を伸ばすことが出来ます。
Q. バチ抜けする潮とは?
バチ抜けは「大潮」と言われますが違います。大潮の2~3日目から始まり、小潮の2日目くらいまでは連日バチ抜けしています。
Q. バチ抜けで釣れる魚とは?
一番有名なのはスズキ(以降、釣り人に馴染みのある「シーバス」と呼びます)です。しかし、バチは多くの魚類が捕食するため、実はバチ抜けが起きると「クロダイ(チヌ)」や「メバル」などの魚たちも釣れます。
そのため、普段は別の釣り方でそれらの魚を狙っている場合でも、バチ抜けが起きるような場所であればバチ抜けに合わせた釣り方をした方が釣果は伸びます。