【初心者必見】バチ抜けにおけるシーバスの釣り方とは?バチの種類から状況にあったルアー選択まで徹底解説!
東京湾奥で初心者向け釣り教室で講師していた経験を活かし、シーバス釣りを始めたばかりの初心者でもシーバスがゲットできる方法を徹底解説!一番釣りやすいシーズンであるバチ抜けの釣りしかたをどこよりもわかりやすく丁寧に解説しています。
バチ抜けとはシーバス釣りをする人にとっての一年で一番釣りやすいフィーバータイムの期間をいいます。まだシーバスをゲットしていない人はこの時期に初シーバスをゲットしておきましょう。
このバチ抜けは他の時期の釣りと違っているのでバチ抜け特有の釣り方をする必要があります!この釣り方を知らないとバチ抜けはあれども自分だけ釣れないといった悲しい思い出になってしまいますのできちんと理解しましょう。
※東京湾奥をベースに記載してますが、地方によっては異なる箇所も出てくるかと思いますがご容赦ください。
バチ抜けを知る!(Learn Bachinuke)
※少々刺激が強い写真がありますので、釣り方のみでいい方は下部までおすすみください。
バチ抜けとは?(What’s Bachinuke?)
写真のこの現象をバチ抜けといいます(2020年3月@中川)!いわゆるゴカイ類の生殖群泳のことをいいます!
ちょっと難しいのでわかりやすくいいかえますと、釣具屋にうっている青イソメやらジャリメの仲間が子孫を残すために、年一回期間限定の合コンイベントに参加するために底から一生懸命に這い出て、表層をふわふわ漂うことをバチ抜けといいます。
実際釣りあげて、近くで見てみるとこんな感じ(少々グロ注意)。多毛類なだけあり、よくみると足みたいなヒダがたくさんありますね。これを一生懸命動かして遊泳するわけですがゴカイの種類により遊泳力に違いがあります。
(ルアーのフックによくかかったあと、触りたくないから柵の欄干のヘリや護岸の角でなんとかとれないかとゴリゴリやるのは釣り人あるあるです)
出会いにきたのに、ルアーにかかったり、魚に食べられたりかわいそうになりますね。アフリカサバンナにいくまでもなく東京湾奥で身近な弱肉強食を感じました。
バチの種類( Type of Bristle worm)
バチ抜けの時期や場所によりゴカイの種類が違い複数種存在します。ゴカイの種類が違うと遊泳力やサイズが違ってきますので狙い方やルアーを変える必要があります。
種類が異なるゴカイ類ですが、厳密な種類の分類は専門の図鑑もわずかしかないため非常に難しいです。
釣り場でバチ動きを目視して、その大きさや動きを参考にしましょう。
バチ抜けの釣りがおすすめの理由(Reason)
バチ抜けがお勧めの理由としては、大きな理由が2つあります。
バチが見えて生命感が感じられる!
- バチ抜けが目視で確認しやすい⇒餌はバチと断定しルアーを選びやすい
- シーバスがバチを食べているとライズあり⇒シーバスのいる位置が把握しやすい
だれでもかんたんにただ巻きで釣れる!
- バチをイメージしてまくだけ!
- 他のパターンと異なり、難しく考える必要なし!
バチ抜けの時期(Season)
東京湾奥のバチ抜けは場所ごとに時期が異なります。
大型河川
- 最盛期:年明けから3月下旬 ※流域ごとに抜ける時期が違います。
- 主なゴカイの種類:ヤマトカワゴカイ
- ゴカイの特徴:遊泳力は弱く、流れに流されるタイプ。大潮の下げ潮でバチソーメンになる。バチソーメンになる前の出始めが一番釣れるチャンス。
運河や港湾部
- 最盛期:4月中旬~6月
- 主なゴカイの種類: ツルヒゲゴカイ、ヒゲブトゴカイなど
- ゴカイの特徴:トリックバチ、クルクルバチと呼ばれる遊泳力がタイプ。小型のバチが非常に多い。大型の異なる種類(引き波タイプ)がいる場合もあり、その場合は非常にチャンス。
バチ抜け起きやすい状況(Situation)
バチ抜けシーズンにおいて、少なからずどの潮回りでもおきているといえますが、バチ抜けパターンが成立するほど抜けるには抜けやすい状況が整うときであることが多いです。
○バチ抜けが起きやすい状況
- 日没後の満潮前後(大潮の3日目~中潮3日目といわれているけど実際どの潮回りでも量は違えどぬけてる)
- 潮位が高めの干潮前後(時合後は残りバチがたまるスポットをさがそう)
※潮の調べ方はこちらから調べられます。
※5月以降のバチ抜けの後期においては上げ潮のほうが抜けることがあります。
◯2023バチ抜け予測!
2月6日-10日,21日-25日(河川バチ)
3月8-12日,22日-26日(河川バチ)
4月7日-10日,21日-24日(港湾バチ)
例年三月いっぱいで一区切りすることが多く、それ以降は港湾バチに徐々にシフトして行きます。河川を変えたりすることでバチ抜け時期が違うので長く楽しめます。
○バチ抜けが起きにくい状況
- 強風
- 豪雨
- 気温の急激な変化
タックル(Tackle)
基本は普段のタックルでOK
通常利用しているシーバスタックルでもまったく問題ないですが、バチは吸い込むようなあたりが多いため、Lライトアクションのロッドがより望ましいです。
ただ反面、予想もしてないランカーが釣れる可能性もあるため、ドラグ設定などはきちんと設定し、心の準備をしておくことも重要です。
※自分がいく釣場にあったシーバスロッドの選び方がわからないかたこちらを確認ください。
工夫① ラインをワンランク細くする
より遠くの潮目やライズに届くように通常よりも細いラインを利用します。PE0.6号+リーダー16lbでタックルセッティングをしてます。ラインを細くすることにより、風の影響を受けにくくする利点もあります。ラインシステムに関しては、魚の大きさや釣り場にも依存しますのでバランスの取れたシステムであれば問題ないです。
工夫② ダブルハンドルカスタマイズ
バチ抜けの釣りにおいてショートバイトが多発するなど、釣り場の状況によりベリーハードモードな極悪なバチ抜けが存在します。ライズはあれども反応がなかなか得られず、得られたと思ったら、ショートバイトで終わり。そんなときはより繊細に一定速で巻けるダブルハンドルのカスタマイズをおすすめします。シングルハンドルだと一定速で巻いているつもりであっても、ハンドルバランスの関係で一定速ではないことをまずは理解しましょう。
使うルアー(Lure)
使うルアーはフローティングミノーやシンキングペンシルなどがあればOK。
代表的なルアー5選を紹介します。
ノガレ120F
- メーカー:ピックアップ
- サイズ:120mm
- 重さ:6.5g
- タイプ:フローティング
- 特徴:大型バチ、トリックバチ両方いける万能型。引き波を出さず超デッドスローで巻くのがおすすめ。バチのほかにハクなどのマイクロベイトにも効果ありの場面あり!今最強のバチ抜けルアーではないでしょうか?4本フックで少々お高いのが難点ですが、4本もフックがあるので、からめとるようにフッキングします。
- フックが多くて魚がかわいそうという方はフックをとるのもOK。それでも釣れます。
エリテン
- メーカー:ガイア
- サイズ:100mm
- 重量:9g
- タイプ:フローティング
- 特徴:いわずもがなのバチ抜けのド定番。バチ抜けルアーでこれしか投げない人もいるくらい。使い方は、デッドスローで巻くのもおすすめですが、ストップ&ゴーでスピードに緩急をつけるのも他の人と差をつけるコツ!ほかに小型バージョンのエリア65や大物向けにカスタマイズされたエリテンFix、シンキングタイプのエリテンEVOがあり。トリックバチ対策としてはテールだけ明るいカラーに塗ると釣れ方が変わります!
アルデンテ70S
- メーカー:アイマ
- サイズ:70mm
- 重量:4g
- タイプ:シンキング
- 特徴:運河のどのバチにも適用してくれる万能くん。デッドスローのただ巻きはもちろん、シンキングですが、風が少しあるとラインが抵抗となり、ちょうどいい感じに表層をながしてこれるので、食わせたいボイルポイントでU字ターンさせるなどのテクニックが効果的!この子は自分の中では、フローティングとして扱ってます。
アルデンテ95S
- メーカー:アイマ
- サイズ:95mm
- 重量:7.1g
- タイプ:シンキング
- 特徴:70Sよりも引き波バチが多い状況ではこちらの兄貴が断然強く、ワンランク大きいサイズを連れてきてくれることが多い。重量はそこまで重くないが、空気抵抗が少ないため遠投もよりきき、他のルアー届かないゾーンまで攻められるのが兄貴のいいところ。引き波がきれいにでるためアピール力抜群!
バロール90
- メーカー:Eclipse
- サイズ:90mm
- 重量:13g
- タイプ:シンキング
- 特徴:みんなのボックスにはあまり入ってないかもしれないですが、他の人とは違う魚を引っ張り出せること間違いなしのこいつのメリットは段違いの飛距離です。表層下15cmくらいを泳いでくれるのでバチのレンジにはピッタリ。デメリットとしては、港湾部のバチの釣りでは流れを受けて少し動きすぎる場面がある。。そんなときのおすすめのチューンがあるので心配無用。
- 写真の上のバロールがチューン済みなのですが、0.5g程度ウエイトを追加することでレンジが下がるという効果以外にも、ヘッドが下がるので流れへの対応力が上がる、ロールが少なくなってスラローム気味のアクションに変化するといった効果があり!
- (前田プロから直接教えてもらいました。)
番外)クルクルバチ対策ワーム
クルクルバチはなかなか、釣り人に優しくしてくれない場合があります。今まで紹介したルアーが通用しないこともあるでしょう。そんなときには、ルアーに固執せず、1.5~3インチ程度のアジ・メバルワームにジグヘッドの組み合わせで好反応がえられることがあります!
ぜひひとつバッグに忍ばせておくことをおすすめします!
釣り方(How to fishing)
バチが出るかどうかはその日の状況次第で、ベテランアングラーもこればっかりは行ってみないとわからない感じです。釣り場に到着したら、釣り場の状況の把握からはじめ、下記フローの通り判断して釣りを展開していくのがおすすめ。
- Step1.バチがいるかを目視(水面の波紋など)
- Step2.バチがいたらライズがあるかを確認
- Step3.ライズがある場所にルアーが通るように、ライズの先にキャスト
- Step4.ロッドポジションを立て気味にする
- Step5.リールを巻くスピードは潮の流れででる糸ふけをとるのみのデッドスローでまく
- (潮の流れにのせて流しているイメージ)
※ライズに直撃させるのはNG、ライズの上を通るように計算して巻きましょう。障害物や明暗が
複合的に絡むとバイトの確立があがります。
シーバス釣り超基本的マインドを参考にしてみてください。
※クルクルバチの場合のみ、小さめのルアーやワームを早巻きすることで反応することもあります。なかなか反応しない時にはいろいろ試してみましょう。
※底バチパターンはお手持ちのバイブレーションなどで、ボトムを根がかりに注意しながらゆっくりひいてくると効果的です。
おすすめポイント(Spot)
バチ抜け実績もあり、足場もよくて比較的駅からのアクセスもいい、デートでいっても大丈夫なメジャーな釣り場をご紹介します。