【千葉県】外房でかつてファミリーから上級者まで人気の釣り場「大原漁港」の現在と過去とは?
千葉県いすみ市大原漁港は、イセエビの漁獲量で有名な大きな漁港です。九十九里浜の南端に近く、外房の中央付近に位置します。外房で雄大な太平洋を見ながらがの釣りが楽しめる人気の釣り場です。
- ポイント名
- 大原漁港
- 住所
- 〒298-0004 千葉県いすみ市大原11574 (地図を開く)
- 交通
-
電車・バス:JR外房線「大原駅」より徒歩15分、タクシーで5分
車:
・圏央道「市原鶴舞IC」より約45分
・九十九里有料道路「一宮IC」より約20分 - 駐車場
- あり
- トイレ
- あり
- コンビニ
- 調査中
- 飲食店
- 調査中
- 釣具店
- 調査中
- ファミリー
-
向いている
※向いているポイントとは、周辺設備+ライトなタックルで釣れる魚がいるかで判断しています。 - 禁止エリア
- 一次的に釣り禁止・立入禁止
大原漁港から10数キロ沖に広がる水深20m前後の器械根とも呼ばれる岩礁群があり、その広さは、およそ東京ドーム約2800個分あります。
※器械根の由来は、明治時代から行われていたアワビ漁の漁法である「器械潜水」からちなんだものです。
器械根付近では、ちょうど北上する暖流の黒潮と南下する寒流の親潮がぶつかり合う所であるため、良好な漁場が形成され、多種多様な魚介類が生息しています。
※イセエビ、サザエ、アワビ、マダコ、イワシ、アジ、マタイ、ヒラメ、イサキ、スズキ、イナダ(ブリ)、トラフグ、ホウボウ、イシガレイ、カワハギ、マハタ、ヒラマサなど
漁業が盛んな千葉県内でも、イセエビの漁獲で特に有名な漁港です。しかし、そのためか乱獲などが相次ぎ、元々「種苗育成放流事業」を営んでいた大原漁港は現在全ての釣り場が立入禁止になっていました。
そんな過去を持つ大原漁港を順番にみていきましょう。
大原漁港の過去と現在とは?
以前は車を横付けしての釣りができる釣り場かつ、広大な敷地面積を誇るのにも関わらず、高速を降りてからの距離があるためアクセスが悪いことから穴場として知られていました。
港の東側から伸びる白灯堤防
大原漁港の中で最も長い堤防、それが白灯堤防です。大原漁港の中では一級ポイントで、特に人気がありました。
全長約550mをほどの長さがあり、港内は堤防の中央からは細い堤防とテトラポットのエリアに分かれています。それに対し、外洋側の堤防のまわりは全面テトラポットで囲まれており、岩礁地帯を好むチヌやグレ、根魚など多くの実績があります。回遊魚も多く、アジやサバを始め、夏場からは大型の青物であるイナダやヒラマサなどの回遊もあります。
しかし、現在ではもちろん釣り禁止です。何故なら、この堤防の入口付近には大きな看板で「港内釣り禁止」と書かれており、このことから港内は全て釣り禁止と言えるからです。
※漁港漁場整備法 第2条により、「漁港とは、天然又は人工の漁業根拠地となる水域及び陸域並びに施設の総合体」つまり「陸域とは護岸や堤防である」と定義されているため、「外側のテトラポットであれば釣りをしてもいい」などということは一切ありません。
漁港内の岸壁
大原漁港の港内は、非常に足場の良い岸壁が広がっています。
以前はサビキ釣りのポイントとして、ファミリーフィッシングで人気がありました。ちょい投げでキスやイシモチなども釣れ、子供でも手軽に釣れる魚が多くいました。
しかし、こちらももちろん釣り禁止。一部の心無い釣り人のせいでこのような事態になってしまったことは非常に残念で他なりません。
港の西側から伸びる赤灯堤防
こちらは塩田川の河口にもあたり、サーフを好むヒラメやマゴチ、キス、イシモチなどの魚を狙うことが出来ました。
また、汽水域ということもあり、この付近ではシーバスも良く釣れるため、専門で狙うルアーマンの姿も良く見かけたポイントです。
そして、こちらももちろん釣り禁止。
大原漁港の周りで釣りをすることは出来るか?
大原海水浴場からは釣りが可能!
大原海水浴場の釣り場については別記事にまとめてありますので、そちらをご参照ください。
ルアーで有望なターゲットとしては、シーバス、ヒラメ、マゴチ、クロダイなど。投げ釣りではキス、イシモチ、アイナメ、ハゼなどが良く釣れるポイントです。
その他おすすめの情報
トイレは漁協の建物の近くにあります。コンビニは車で2分ほどの場所にあるので、食べ物や飲み物の調達をしておきましょう。釣具店も車で5分程度の場所にあります。毎週日曜には「港の朝市」が開催され、ちょっとしたお祭りのようなイベントも開催されていますので、狙っていくのも良いでしょう。
大原漁港で釣れる魚
堤防外側のテトラポット帯は、外向きではクロダイや根魚が狙えます。回遊魚はカゴ釣りで狙ってみましょう。港内岸壁は足場が良く、メゴチやハゼなどの小物や、サヨリの回遊も見られます。すぐ横に河口があることもあり、秋にはセイゴやメッキをルアーでも狙える釣り場です。その他、河口付近のポイントでは、キビレやクロダイの釣果も出ています。白灯堤防の南にあたる八幡岬横には、曲線を描くような形の、テトラポットに囲まれた細い堤防があり、水深は浅いものの、セイゴやクロダイが狙える釣り場として人気です。
初心者・ファミリーフィッシング向けの解説
上級者向けの解説
大原漁港付近の釣り場
大原漁港から約0.9km
千葉県の外房に位置するいすみ市の塩田川は、大原漁港のすぐ近くを流れる小規模河川です。ただ、街中(千葉市立生浜西小学校前)でもシーバスやチヌの遡上はある上、この付近はウナギ釣りが楽しめる釣り場として地元民から愛されています。
大原漁港から約4.4km
千葉県の外房に位置するいすみ市の夷隅川河口は、九十九里浜から外房にかけ、塩性湿地を含んだ干潟です。夷隅川の流域面積は千葉県内では最大で、河口の干潟も様々な生物が生息する「重要湿地500」に指定されています。
大原漁港から約5.1km
岩船港は、千葉県いすみ市の岩船にある漁港です。多彩な魚種が釣れることでも有名であり、埋め立て地と長い堤防で形成されています。
大原漁港から約8.4km
太東港 (太東漁港)は、千葉県九十九里浜の最南端にある港で、隣には太東海水浴場があります。そのため夏場は、砂浜に海水浴客やサーファーが多い釣り場です。しかし、釣り場は全て閉鎖。今後の再開も難しいと思われます。
大原漁港から約8.8km
御宿岩和田漁港は、岩和田海岸の横、網代湾の東側に位置する港です。「月の砂漠」の像でも有名で、隣にある御宿海水浴場は、夏になると海水浴客やサーファーでも込み合う人気の砂浜です。