ウェーディングを覚えれば釣り場の数は無限大!必要なものを揃え、いざ釣り場へ出かけよう!
ソーラス条約や釣り人のマナー問題により、多くの釣り場が失われている昨今。海や川の中で釣りをする「ウェーディング」は近年多くの注目を集めています。ただ、ウェーディングには必要なものや注意点が多いため、これから始める方に向けたポイントをまとめていきます。
1.ウェーディングはオカッパリからの釣りにとって希望の星
ソーラス条約や釣り人のマナー問題により、多くの釣り場が失われている昨今。釣り場に行ったらいつの間にかポイントが閉鎖されていた経験などお持ちの方もいらっしゃると思います。
そんな釣り人たちにとって、海や川の中に入って釣りをする「ウェーディングスタイル」は、釣り場が減少傾向にある近年、手付かずのポイントを攻めることが出来ることから特に注目を集めています。もちろん、釣り場の数だけではありません。自然の中で釣りが出来るため、魚とのやりとりがダイレクトに感じることが出来る点も魅力的な釣りです。
ただし、ウェーディングは危険を伴う釣りであることを十分ご理解ください。また、アーバンサイドフィッシングに代表される手軽な釣りとは異なり、それらの危険に備え事前準備が重要になります。
そこで、今回は「これからウェーディングを始める人」をターゲットにウェーディングの基礎・基本を解説していきます。
2.ウェーディングをするために必要なもの3選!その中からおすすめの商品も合わせてご紹介!
まずはウェーディングする上に必要なものから解説していきます。
2-1.ウェーダーとは?
ウェーディングをするため必要なものと言えば、まずは「ウェーダー」でしょう。これが無ければウェーディングとは呼べません。(長靴でも、広義で言えばウェーディングではありますが)
ウェーダーとは、長靴と腰や胸まで覆い隠すことができる生地が一体になった胴長靴を指します。物にもよりますが、腰くらいまでの水深であれば、河川や池、沿岸のサーフなど、あらゆる水辺への入水が可能になります。
手前が浅くて根掛かりの危険性が高かったバイブレーションなど、少し入水するだけで劇的に投げやすさが変わります。
次に、ウェーダーの種類ですが、大きく分けると「足全体を覆う"ヒップウェーダー"」「腰くらいまでの長さのウェーダー“ウエストハイ”」「胸までカバーできるようなウェーダー“チェストハイ”」の3種類に分類することが出来ます。
これらはウェーディングする時期や場所によって使い分けをしますが、胸までカバー出来るチェストハイの方が釣りの幅が広がるため有利です。(ただし、夏場はかなり蒸れやすいためヒップハイやウェストハイを好む方もいます)
そして、素材。こちらはナイロン、ゴアテックス、ネオプレーンの3種類が一般的ですが、大きな違いは透湿素材か否かが重要です。透湿素材は、ナイロンやネオプレーンなどの透湿性ではない素材に比べて蒸れにくいため、汗をかきやすい夏場が特におすすめです。逆に言えば、冬~春にかけてバチ抜けシーバスを狙うような方は、ナイロンやネオプレーンがおすすめです。
最後に、シューズのソール(靴底)。こちらも多くの種類は存在しますが、ほぼフェルト or フェルトスパイクのどちらかで問題ありません。これ一つでサーフやテトラ、岩場、渓流などあらゆるシーンをカバーすることが出来ます。(船でもウェーダーを使うことはありますが、その場合フェルトスパイクは船を傷つける可能性があるため禁止。また、堤防を渡らなければならないような場合、スパイク部分で堤防を傷つける可能性があるため非推奨です。)
第1位 プロックス(Prox) ブリザテックポリカウェダー
第2位 シマノ(SHIMANO) ハイパーウェーダー
第3位 阪神素地 透湿スリムウェーダーハイブリッド(先丸)
初めの頃はプロックスで全く問題ありません。ただ、耐摩耗性がハイブランドに比べると劣るため、長期間使用するのであればシマノやダイワ、阪神素地の3つがおすすめです。
第4位 ダイワ(Daiwa)
2-2.ウェーディングするなら絶対にライフジャケットを!おすすめ3選も合わせてチェック!
ウェーダーと合わせて非常に重要なアイテムがライフジャケットです。ウェーディング時に使用するライフジャケットは、オカッパリやボートで着用するような腰につけるタイプのものではなく、専用のフローティングベストを着用するようにしましょう。
例えば、大型河川やサーフで釣りをするような方は、船の往来や水流の変化によって突然大きな波に飲まれることがあります。渓流では転落や鉄砲水、池では底なし沼に足をとられるなど、ウェーディングには危険がつきものです。
「ライフジャケットをつければ絶対に安全」とは決して言えませんが、最低限の心がけとしてライフジャケットの装着は徹底しましょう。
また、ライフジャケットは便利なものが多く、多機能ポケットにルアーケースなどを収納することで、チャンスタイムにも手早くルアー交換をすることが出来ます。自身の安全はもちろんのこと、利便性もあるため是非購入することをおすすめします。
第1位 プロックス(特にPX399)
第2位 ダイワ(特にDF-6206)
第3位 シマノ(特にVF-029U)
2-3.アカエイの恐怖から身を守る!エイガードの重要性とおすすめ商品3選をピックアップ
最後に、エイガードです。これはシーバスやチヌを狙い、河川や干潟などでウェーディングする方に必ず購入して欲しいアイテムです。(北海道の北部など、一部地域にはアカエイがいないため必ずしも準備しなくてもよいポイントはあります)
実際アカエイの毒針はかなり強力で、誤って尻尾を踏みつけてしまうと、ほとんどのケースでウェーダーを貫通します。そして、過去アカエイに刺された方によっては、足の切断や死亡した事故も起きています。
「自分はそんなことにならない」と思っている方は、今すぐ考えを改めるべきです。大好きな釣りを楽しむことが出来なくなるリスクを抱えるよりは、多少高価ではあるものの是非エイガードの購入を検討してください。
エイガードにも種類はいくつかありますが、高価ではありますが「インナータイプ」一択です。ネットで調べると「自作」や「外付け」などが出てきますが、危険を伴うため以下の3つから選ぶようにしましょう。
第1位 パズデザイン RAY GUARD
第2位 エクリプス(ECLIPSE) サバイバルフィート
第3位 リトルプレゼンツ(LITTLE PRESENTS) エイガード
外付けタイプは問題ありませんが、インナータイプの場合はウェーダーにエイガードに合わせるより、自分に合ったサイズのエイガードを装着し、そこにウェーダーを合わせることを忘れずに!
エイガードを履くと今まで着ていたウェーダーが多少小さく感じると思いますので、ウェーダーはワンサイズアップが推奨です。
そういった観点からみて、imaさんのエイガードは在庫が少ないため少し評価を下げました。もちろん、機能美は流石の一言ですが、買えないのでは意味がないので・・・
3.ウェーディングをする際に重要な行動とは?
ウェーディングをする際、注意しなければならないのは釣りの最中だけではありません。事前準備から含めてしっかりと学んでおきましょう。
3-1.潮見表や天気を確認しておくこと!
ウェーディングする際、潮見表や天気の確認は絶対に怠らないようお願いします。
河口や海で釣りをする方であれば、潮の流れが重要であることは十分理解していると思いますが、ウェーディングをする場合には「自分の身を守る」ためにも確認を徹底しましょう。特に、上げの満潮は要注意!釣りに夢中だったために、いきなり水深が胸付近まで・・・しかも岸から大分離れている・・・なんてことにはならないようにしましょう。
潮見表と似たような理由になりますが、天気も要確認が必要です。自分のいる場所で雨が降っていなくとも、離れた場所で雨が降った場合には増水することがよくあります。慣れた場所だと、どうしても普段のポジションを意識してしまいますが、ウェーディングではそういった固定概念が非常に危険です。是非、臨機応変なポジション移動をしましょう。
3-2.準備運動を徹底!
釣り場につくと、すぐに釣りをしたくなる気持ちは分かります。しかし、釣り場に着いたら、まずは準備運動をするようにしましょう。
ウェーディングをするような方には、比較的長時間釣りをするような釣り好きが多いと思います。しかし、ウェーディング中はあまり動き回らないため、同じような姿勢を続けた結果、思ったよりも筋肉が硬直してしまうことがあります。
いざという場合に備え、いつでも思い通りの動きが出来るようにすることは重要です。
3-3.歩くときは慎重に!すり足で身を守る
すり足で移動することは、ウェーディングにおいて基本です。
前述した通り、河口付近で釣りをする方にはアカエイの危険がつきまといます。泥底の場合ではウェーダーがはまってしまうこともあるでしょう。渓流には滑りやすい苔も生えています。どこの場所でもそうですが、カケアガリなど急な水深の変化がある場所も同様です。そういった、視覚的に確認が出来ないような不測の事態に備え、まずはすり足で移動することを徹底しましょう。
3-4.水深の変化は要注意!絶対に無理をしないこと
すり足で移動していても、突然のトラブルはつきものです。そのために、目安になる水深は頭に入れておきましょう!
【ウェーダー毎に入水する水深の目安】
・ヒップウェーダー:足のくるぶし付近まで。
・ウェストハイ:膝付近まで。
・チェストハイ:腰の下付近まで。
もちろん、あくまでも上記水深は目安です。水の流れが速い場合などは、より安全なラインまで入水するようにしてください。
3-5.危険を感じたらすぐに水から出てください!
良くある危険で言えば、まず体力の低下が挙がります。
ただでさえ、長時間の釣りは体力を奪われますが、それがウェーディングであれば猶更のことです。体力を奪われた状態では、正常な判断ができないこともあるため、疲労を感じたらすぐに水から出るようにしましょう。
また、危険は体力だけではありません。釣り場の地形も危険な場所があります。
特に、河川や池の泥底は非常に危険で、本当に底なし沼のような場所も多々あります。葦際など、如何にも魚がついているようなポイントを見つけても、ぬかるみがある場所でのウェーディングは非常に危険を伴うものです。
他には、河口部でメジャーなポイントである、橋脚周りにも危険が潜んでいます。明暗部を攻略するため、橋脚に近寄ると暗所は驚くほど何も見えないほど場所があります。そういった中で釣りをしていると、もしオカッパリから攻めることが出来るようなポイントの場合、周りの方からはあなたの姿を見ることが出来ません。下手すると直接ルアーを投げ込まれるような場合もありますので、せめてフラッシャーをつけるなどの対処はもちろんのこと、そもそも近寄らない努力も必要です。