冬でも釣りに行きたい!そんなあなたにおすすめするメバルの釣り方(初心者向け)
冬でも釣れる貴重な魚、それが「メバル」です。近年、「釣って楽しく」「食べて美味しい」ため、「メバリング」の名前で徐々に人気がでてきています。そんなメバリングを楽しんでいただけるようメバリング初心者に送る、最低限つかんでおきたいポイントをまとめました。
こんにちは、メバルを愛して止まない「I love メバル」ことジーザス安達です。
今回は、釣れる魚が少なくなる冬のソルトフィッシング(海釣り)でも釣れる釣りものとして人気が出ている「メバリング」について紹介します!
メバルは「ルアーフィッシング」・「えさ釣り」のどちらでも狙うことが出来る魅力的なターゲットですが、基本的にルアーについて解説していきます。(もちろん、餌釣りでもこの考え方は非常に重要なので是非読んでいたければ幸いです)
メバリングはやり込み要素もたくさんありますが、まずは「初心者でも初めての一匹を釣ること」にフォーカスするため、複雑な釣り方を敢えて避けるようにします。
そもそもメバルってどんな魚?3つの特徴
「初めての一匹を手にする」上で魚のことを理解するのは非常に重要です。その上で特に重要なポイントを3つに絞りました。
- 小規模な群れで”上”を向きながらベイトを待っている
- 普段は”海底”(ボトム)付近や障害物の陰、夜に捕食のスイッチが入ると”水面”でベイトを捕食する
- 一年中釣れる魚ではあるが、”季節で食べるものが全然違う”
ここで理解していただきたかったのは、一言に「メバリング」と言っても季節や時間で大きく釣り方が異なるということです。だからこそ、一番釣りやすい方法を私なりに考察してみました。
メバリングにおけるパターン攻略法
メバルは夜行性なので「まずは一匹を」という方は夜釣りが大前提です。
季節としては春(4~6月)と秋(10~12月)くらいが圧倒的におすすめです。冬に釣れるので人気が出たメバリングですが、実際のところ水温が10度を下回るとボトムに張り付いてしまい、中々初めての人が釣るには難しいと思います。後、寒いので初めてやる人は大抵心が折れます(笑)
夜釣りをする前提でさえあれば、後は「レンジ(水深)」×「ベイト(捕食しているもの)」にフォーカスすれば大丈夫です。
何故なら、最初に紹介させていただいた通り、メバルは積極的にベイトを追い回すような魚ではなく、ある程度群れで固まりながら近くに流れてくるようなベイトを捕食している性質上、メバルがいる「レンジ」に捕食している「ベイトに似せたルアー」をアプローチすることが出来れば必然的に釣ることが容易い魚だからです。
その際、リーリング(巻く速さ)は基本スローリトリーブ(1秒に1回転が目安)のただ巻きにしましょう。
メバルが捕食するベイトは「1~3cmほどのアミやエビ、カニなどの小さな甲殻類」と「1~3cmほどのシラス(イカナゴ・ウナギ・イワシ・アユなどの稚魚)と呼ばれる透明な小魚」がメインになるため「比較的動きが小さい=ルアーのアクションがいらない」からです。
①レンジのパターンとは?
大事な要素①の「レンジ」からみていきましょう。
レンジを大きく分けると、表層(トップ)・中層・低層(ボトム)の3パターンがあります。
慣れた人であれば各レンジにアプローチする場合はカウントダウンし、今何mのレンジを引いてるか意識するとその日の傾向を掴むことが出来ます。これがレンジによるパターン化です。
ただ、軽いルアーを使った釣りでカウントダウンで任意のレンジを探るのは意外と慣れが必要だと思います。特に流れや風がある日は顕著になりますが、まずボトムをとるのが難しいからです。
その時は少し簡単なやり方があるので是非覚えておきましょう。
- 竿の角度が”斜め上45度”と”斜め下45度”で巻いてきた場合、レンジは50cmほど変わる。
- 良く使用する1g, 2g, 3gのジグヘッドは、着水後すぐの巻き出しで1gなら水面から10~30cm前後、2gなら30~50cm前後・・・などと1gあたりで20cmずつ刻むことが出来る
この2つを組み合わせることが出来れば、おかっぱり(岸)で良くある水深1m~2m程度の漁港や堤防などはほぼカウントダウンなしで釣りすることが出来ます。慣れないうちは是非このやり方を参考にして欲しいです。
もちろん海面まで1mしかない堤防と5mもあるような堤防だと一概には言えないため、まずはホームとなるフィールドに通いながら試していけば大丈夫です。
②ベイトのパターンとは?
大事な要素②「ベイト」についてです。最初にお伝えした通り所謂マッチザベイト(その時捕食しているベイトのこと)を基本に考えます。
まずはイレギュラーケースから、以下の写真を見てください。
シーバスをやったことがある人ならみんなご存じエリテン(10cm)に20cm以下のメバルが食いついてきたのです。(ちなみに、これはたまたまではなくこの日は完全にパターン化して連発しました。)
これはバチ抜け(後日説明します)していた時だったので、エリテンをバチと勘違いしてバイト(ルアーにアタックすること)してきました。そして、重要な事実ですが、この日は一般的に良く使用されるルアー(ワーム・プラグ)には一切反応せず、本当にシーバス用のバチルアーくらいにしか反応がありませんでした。
それほど、ベイトが沸いているような状況では完全に偏食してしまいます。では、これを具体的なパターンに分けて考えてみましょう。
- ①アミパターン・・・基本的に一番メジャーな「アミ」に似せたパターンです。エビが良くいるエリアでは年中同様のパターンで釣ることが出来ます。
- ②ベイトパターン・・・これは最初に説明したシラスなどの回遊があったときに発生するパターンで、目安としては4月~6月と10~12月くらいに発生します。
- ③バチパターン・・・これは「バチ(ゴカイ)」に似せたパターンです。地域差がありますが、関東・中部・関西では3~4月によく起きるパターンなので、そのエリアで狙う人は準備しておくといいです。
一応それぞれで釣り方はありますが、誰にでも出来る簡単な方法を解説しておきます。
- バチ抜け以外の時は基本的に透明なワーム(特にクリアラメ)を投げておけば釣れる(笑)
これはメバルのメインベイトである「アミ」・「エビ」・「シラス」のどれもが、全て透明でたまに光る程度(だからクリアラメ)だからです。
近年、メバリングが流行したことで多くのメーカーから様々な「形状」・「カラー」のワームが発売されていますが、「色んな種類のワームを買う」ことや「釣り場に持ち込む」のは金銭面や時間の浪費でしかなく、交換するよりも信じて投げ続けることの方が重要だからこのように結論付けました。
関西・中部・関東の太平洋側であれば、3~4月はフォローでバチ抜けシーバスも出来るようにタックルセッティングしておけばいいだけですよ。(2タックルでもいいですし、1タックルでリーダーを変えるだけでもいいです)
おすすめのタックルセット
私がおすすめしているタックルはこちら
【タックル】 ・ロッド:6.8~7.5ftのL(ULよりはL推奨) ・リール:2000番(大きくても2500番) ・ライン:PE0.6号 ・リーダー:フロロカーボンの8~12lb(2~3号) ・ジグヘッド:1g, 2g, 3g ・ワーム:クリアラメのピンテール2インチ 【持っていくアイテム】 ・ヘッドライト:夜なので重要 ・簡易的な保冷バックとナイフ:食べるなら美味しく! ・ペットボトル(水):水分補給 & 血抜きに使える ・タモ:邪魔にならなければ・・・
恐らく良く紹介されているタックルよりもやや強めの設定にしています。
理由として、この釣りをしていると外道で「シーバス」「チヌ」「アジ」「カサゴ」などが釣れるのですが、シーバスやチヌがかかる通常のタックルでは何もできないことが大半のところ、このタックルであればタモがなくても50cmくらいまでのシーバスならワンチャン抜き上げも可能です。
ワームはやはりガルプのベビーサーディン(1.5inch)がダントツで釣れるのですが、汁ものということもあり荷物がかさばるため、月下美人のビームスティックやreinsのアジアダーやアジリンガーあたりで十分です。
これで夜に一か月通って釣れないような場所では、基本メバルを狙っても釣れない場所として大人しくポイントを変更した方がいいです。そもそもそこにメバルがいなければ釣れないので、、、これ一番大事なことかもしれません(笑)
まとめ
まずは確実に一匹を釣るメバリングについてご説明しました。いかがでしたか?
今回の内容を抑えていれば、そのポイントにメバルがいれば絶対に釣れるようになります。メバルは最大で35cmくらいまでにしかならない小さな魚ですが、実際かなり引くので楽しいですよ!また、食べても本当に美味しい魚なのでおすすめしたいです。
ただ、持ち帰るのであればメバルは大きくなるのに数年かかるため、美味しいからといって小さい個体を持ち帰るのはマナー違反ですね。。。「15cm以下の小さな個体はリリース」を徹底してください。
次回以降はアクションの釣りやポイントの選び方、他にもメバリングをより難しくしていくことで上記の釣りだけでは釣れない魚へのアプローチを考えてみたいと思います。
それでは良きメバリングライフを!